スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

John Lennon と Tom Jobim の命日に


12月8日 は、
今も世界中の多くの人々に影響を与え、愛され続ける、
二人の偉大な音楽家の命日である。

イギリス人である
John Lennon(ジョン・レノン)
1980年12月8日、凶弾に倒れる。享年40歳。

そして、
ブラジル人である
Antônio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン)
通称 Tom Jobim(トン・ジョビン)
1994年12月8日、心臓発作。享年67歳。

奇しくも、
命日も同じ、命を落とした街もニューヨーク、というこの二人。
ジョンのいたビートルズも、トン・ジョビンも、
それまでの偉大な音楽家たちが遺してきたさまざまな音楽を吸収した上で、
新しい独自のサウンドを開花させ、世界を席巻した。

きょうは、
ブラジルで暮らす外国人の一人として誇りに思う、
トン・ジョビン、こと、アントニオ・カルロス・ジョビンを、
改めて聴いてみたい。


こちらで暮らすようになってますます、その世界に引き込まれている。
それには、
自分にとってポルトガル語が生きた言葉として響くようになったこと、
その背景となる人々の生活の機微や文化や空気や風景をリアルに感じられること、
が大きいかも。

心地よくて、愛しくて、せつなくて、美しくて、、、
曲を聴いていて、泣けてくることもある。


サンバは、
主に中北部のブラジル文化の根底を担うアフリカ系の人々のリズム感覚と、
カーニバルや地域に根ざした庶民生活の中で、
多種多様な形になっていった。
そこに、
トン・ジョビンたちが登場、
ジャズの要素が加わって、bossa nova(ボッサ・ノーヴァ)のムーヴメントが起こる。

Go to "SamBRA" A História do Samba

そんな、
小さなおびただしい化学反応を繰り返してきた背景を考えるだけで、
歴史のもたらしたすてきな偶然と必然に、ゾクゾクする。

そこに居なくてはならないのが、
トン・ジョビンの名曲の大半の詞を書いた、
詩人であり、外交官でもありジャーナリストでもある、
Vinícius de Moraes(ヴィニースィウス・ヂ・モライス)。
シンプルな言葉で綴られた奥行きの深い詞に、生きるよろこびやせつなさを感じて、
時々胸が苦しくなる。

そして、
もう一人、居なくてはならないのが、
ギター1本でサンバのリズムまで刻む奏法を生んだ、
João Gilberto(ジョァォン・ジウベルト)。

最初のボッサ・ノーヴァとされる、1959年の "Chega de Saudade"(シェーガ・ヂ・サウダーヂ)は、
トン・ジョビンが曲を書き、
ヴィニースィウス・ヂ・モライスが詞を書き、
ジョァォン・ジウベルトのギター奏法とヴォーカルによって生まれた、
歴史的名曲。

1992年、リオ市立劇場でのライヴの模様を放送した TV 番組のYouTube映像を見つけた。
トン・ジョビンのピアノに、
ジョァォン・ジウベルトのヴォーカルとギター。
客席には、
Caetano Veloso(カエターノ・ヴェローゾ)はじめ俳優など著名人の姿も見える。



João Gilberto and Antônio Carlos Jobim - Chega de Saudade





"Samba De Uma Nota Só" (One Note Samba) は、
トン・ジョビンのすばらしさを端的に表していると思う。
複雑なものをシンプルにして奥行きを与える。
誰にでもできそうでなかなかできないトン・ジョビンのサンバの秘密。



Antônio Carlos Jobim - Samba De Uma Nota Só(One Note Samba)




詞:Newton Mendomça(ニュートン・メンドンサ)
以下の日本語詞は、YouTube 同曲の日本語字幕より。

『このサンバは複雑なようですが
 たった一つの音からできています
 あなたとわたしの運命のように
 いちばんベストな結果なのです

 試行錯誤を重ねたのちに
 大切なのはあなたとわかりました
 よくばればすべてを失ってしまいます
 このサンバのように
 一つの音でいいのです』



トン・ジョビンが亡くなられたとき、大統領令が出され、国民は3日間の喪に服した。
また、
生まれ育った Rio de Janeiro(ヒオ・ヂ・ジャネイロ)をこよなく愛した彼の功績を称えるため、
リオのガレアォン空港は "アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港"
(Aeroporto Internacional do Rio de Janeiro/Galeão - Antônio Carlos Jobim)
と改名された。
この空港には、
トン・ジョビンの "Samba do Avião"(飛行機のサンバ)の、歌詞を刻んだプレートが飾られている。
曲はもちろん詞もトン・ジョビンによるこの曲は、
久しぶりにリオに戻る飛行機の窓から懐かしい景色が見えた時の、
抑えきれないリオへの愛しさが炸裂している。

Go to Rio 2016 心躍る!開会式の音楽:その2 飛行機の父と美とTom Jobim



1978年、イタリアのミラノにて。
Tom Jobim(トン・ジョビン)と Miúcha(ミウーシャ)のヴォーカル。
(ミウーシャは Chico Buarque(シコ・ブアルキ)の妹であり、
 João Gilberto(ジョァオン・ジウベルト)の元妻であり、
 Bebel Gilberto(ベベウ・ジウベルト)の母)



Tom Vinícius Toquinho e Miúcha - Samba do Avião




このライヴ、サポートに、
Vinícius de Moraes(ヴィニースィウス・ヂ・モライス)ヴォーカル、
Toquinho(トッキーニョ)ギター、だって!

トン・ジョビンを巡るこれら素晴らしい音楽家たちが同時期に活動していたこともまた、
ブラジルの奇跡だと思うのです。


合掌。






08 de dezembro de 2013
John Lennon と Tom Jobim の命日に
música 音楽

>>> principal ホーム >>> introdução はじめに >>> categoria カテゴリー >>> música 音楽 >>> música brasileira ブラジル音楽 >>> John Lennon と Tom Jobim の命日に

>>> novidades 更新情報

>>> artigos 記事一覧

Utility

perfil プロフィール

TAMAGO

Author:TAMAGO
1999年より
ブラジルで暮らしている
日本人でございます。

Olá !

Sou japonesa,
moro aquí no Brasil
desde 1999.
Tem artigos que escrevi em português.
Ir para a página "artigos"

atenção ご注意

© 2009-2017 TAMAGO
All rights reserved.
Todos os direitos reservados.

日本ブログ村 海外生活 ブラジル情報

にほんブログ村 海外生活ブログ ブラジル情報へ
にほんブログ村

ランキング参加中につき
クリックしていただければ有り難き幸せにござりまする

follow me on twitter

Twitter にて
当ブログの更新情報を配信しております

link

こちらをクリック

o número de visitantes ご来客数




administração 管理人室

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。