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フクシマからの手紙


こちらで知り合って以来親しくおつきあいさせてもらっている、
永住日本人仲間のお宅にお邪魔していたときのこと。

「日本の大学時代からの友だちの一人が、福島県の酪農家でね、、、」
と、
ご主人さんが話を切り出した。

大震災、というより、福島原発事故、以前であれば、
"福島県" "酪農家" どちらの言葉にも引っかからず、
「へえ~、そーなの」
で終わっていた会話だったかもしれない。

しかし、
今も日々心配の続く、悲惨な原発事故の後。

全身が緊張した。

「かなり悲惨な状況みたいで、こんな手紙が届いてね」
と、そのご友人から届いた1通の手紙を見せてくれた。

友人夫妻の話では、
いつもはメールで連絡を取り合っているのだが、
今回は、郵便で、直筆の長い手紙が届いた、とのこと。

「読んでみて」
と言われて、拝読させてもらった。

。。。。。。。。。。。。

なにも言えなかった。
哀しみとも怒りともつかない負の感情が湧き上がった。

そこに書かれていたそのご友人の文章からは、
ネットなどで情報を集めて認識していた原発から近い地域の方々の苦しみが自分の想像以上であり、
農業や酪農に携わる方々の毎日毎日がどれほど虚しく、不安であるか、
伝わってきた。
生活苦やこの先の不安で立ち上がれなくなっている方が、
自分以外にもご近所に大勢いらっしゃる様子も書かれてあった。

政府の、東電の、
そこに暮らす人々を想いやる政策は(その時点では)、

ないな。

と、思った。


お茶をいただきながら話していたそのテーブルの横に、
発泡スチロールの箱が置いてあった。
その手紙を送ってきた福島のご友人に、
少しでも元気を出してもらおう、と、
ブラジルのいろんな物をその箱に詰めて、送るのだと言う。

なにがいいかね~、という話になり、
ブラジル独特の、ピーナッツ系やココナッツ系の甘~いお菓子、
farofa(ファロッファ=マンジオッカというお芋の粉)とか、
ブラジル味のインスタントラーメンとか、、、、、
それに、
今年のリオのカーニバル・パレードコンテストを収録した DVD 。
さらに、
ブラジル音楽の CD を入れよう。。。。。

ブラジル音楽をほとんど聴かない友人夫妻は、
さっぱりわからないので、2枚ほど CD を選んでほしい、と言う。

お安い御用です。

「どんな音楽がお好みなのか、知ってる?」

「う~ん、わかんないけど、
 結婚式には、自分でビートルズの曲を編集してかけてたよ」

ヒントはそれだけだが、オッケー、オッケー。
ビートルズがお好きであれば、だいたいの音楽はお好き。
(そんな大雑把な。。。。。。)



2011.08.03 フクシマからの手紙 01
ブラジルが世界に誇る大作曲家 António Carlos Jobim
通称 Tom Jobim(トン・ジョビン)
1986年のモントリオールジャズフェスティバルでの演奏を収録したライヴ盤



2011.08.03 フクシマからの手紙 02
現在放送中の Rede GLOBO 6時台のノヴェーラ、
Cordel Encantado(コルデウ・エンカンタード)のサントラ盤。
ボッサ・ノーヴァなどの洗練されたサウンドとは一味も二味も違う、
ブラジル北東部を中心とする土着音楽がベースになっている曲が多数収録されている。
このサントラ盤、私的には注目事項満載。


この2枚を選び、お手紙を添えさせていただいた。

。。。。。。。。。。。。。。。。。


荷物を送った数週間後。
「福島の友人から、荷物が届いたとの連絡があった」、と、友人夫妻。
我々が思っていた以上に喜んでくださり、
「元気が出た。がんばる」とおっしゃってくれたそう。
音楽好きのご友人はCD もすごく気に入ってくれた様子で、特に喜んでいた、とのこと。
こんなことならまた CD を送ってあげたいから、また選んでちょうだい、
と、友人夫妻からの再依頼を受けた。


海外在住の我らにできることは少ないかもしれないが、
苦しんでいらっしゃる人々の、たとえ何千万分の一の方でも、
気持ちが明るくなってくれたとすれば、
それは、とてもうれしいことだ。


なぜこの記事を書こうと思ったかと申しますと、、、

自分自身が忘れないため。

と、

震災から5ヶ月近くになるというのに、
未だ、
政府や東電の対応が被災地(原発事故では日本全土被災地だが)の方々の
心に寄り添っているとは思い難く、
第一、本当のことすら公表していない、と、思われるから。

と、

記事下に貼り付けた YouTube を、
より多くの方に、ぜひ見ていただきたい、
と、思ったから。

これだけネット上にありとあらゆる情報や見解があふれる中、
なにを選び取るかはご自分の勘を信じるしかないだろう。
少なくとも私は、
京都大学原子炉実験所助教授・小出裕章さんや、
東京大学アイソトープ総合センター長・児玉龍彦さんの主張は、
真実である、と感じる。
大げさでも、必要以上に恐怖感をあおるものでもなく、
知識を持っていらっしゃる研究者の良心なのだと思う。
子どもたちの、日本在住の人々の健康を、心から心配していらっしゃるのだと思う。

海外在住である私にもできる、小さな小さなことの一つ。
この YouTube は消去される可能性が高い、という噂ですが、
貼り付けておきます。

ただむやみに政府や東電を批判、非難することをお勧めしたいのではなく、
自分も含めた一人一人が "考える" きっかけになれば。
考えた上で、できる行動があるかもしれない。
日本で日々、仕事や家事や育児や勉強に追われていらっしゃる皆さんは、
もううんざり、知りたくもない、もうどうにもならない、
というお気持ちもあるかもしれず、それもわかります。
でも、
敢えて、言いたいのです。

目をつぶらないで。


東京大学アイソトープ総合センター長・児玉龍彦さんの
国会での発言。






NO NUKES




03 de agosto de 2011





この記事は、2011年8月3日にアップしたものです。
震災から3年が経った2014年3月11日。
これから解決していかなければならない問題がまだまだ山積のきょう、
あの震災がもたらした影響を忘れないため、この記事を再アップしました。
記事に埋め込んだ東京大学アイソトープ総合センター長・児玉龍彦先生の国会発言YouTubeは、
やはり削除されていました。

再投稿したこの記事を読んでくれた友人から、
ブログ『明日に向けて』の守田敏也さんが、この発言の一部始終を文字に起こしてくださっている、
と連絡をいただき、さっそく読んでみました。
文字で読むと、よりいっそうわかりやすく、ことの深刻さが理解できます。
このボリュームの発言を文字にしてくださったこと、守田さんに感謝です。

長文ですが、以下に転載しますので、ぜひご一読ください。





衆議院厚生労働委員会 「放射線の健康への影響について」

児玉龍彦教授発言 7月27日

http://www.youtube.com/watch?v=eubj2tmb86M


私は東京大学アイソトープ総合センター長の児玉です。

3月15日に、大変に驚愕しました。
私ども東京大学には27箇所のアイソトープセターがあり、
放射線の防護とその除染などの責任を負っております。

私自身は内科の医者でして、
東大病院の放射線の除染などに数十年関わっております。
まず3月15日の午前9時ごろ、
東海村で5マイクロシーベルトという線量を経験(観測)しまして、
それを文科省に第10条通報ということで直ちに通報いたしました。

その後東京で0.5マイクロシーベルトを超える線量を検出しました。
これは一過性に下がりまして、
そのあと3月21日に東京で雨が降り0.2マイクロシーベルト等の線量が降下し、
これが今日までの高い線量の原因になっていると思っております。
このときに枝野官房長官が、さしあたり健康にあまり問題がないということを
おっしゃいましたが、
私はじっさいにこのときにこれは大変なことになると思いました。
なぜなら現行の放射線の障害防止法というのは、
高い線量の放射線が少しあることを前提にしています。
このときは総量はあまり問題ではなくて、個々の濃度が問題になります。

ところが今回の福島原発の事故というのは、
100キロ圏で5マイクロシーベルト、200キロ圏で0.5マイクロシーベルト、
さらにそれを越えて、足柄から静岡のお茶にまで汚染が及んでいることは、
今日、すべてのみなさんがご存じの通りであります。

われわれが放射線障害をみるときには総量を見ます。
それでは政府と東京電力はいったい今回の福島原発事故の総量がどれぐらいであるか
はっきりとした報告はまったくしていません。

そこで私どもはアイソトープセンターの知識をもとに計算してみますと、
まず熱量からの計算では広島原爆の29.6個分に相当するものが露出しております。
ウラン換算では20個分のものが漏出しています。

さらにおそるべきことにはこれまでの知見で、
原爆による放射能の残存量と、原発から放出されたものの残存量は
1年経って、原爆が1000分の1程度に低下するのに対して、
原発からの放射線汚染物は10分の1程度にしかならない。

つまり今回の福島原発の問題はチェルノブイリ事故と同様、
原爆数十個分に相当する量と、原爆汚染よりもずっと大量の残存物を放出したということが、
まず考える前提になります。

そうしますと、
われわれはシステム生物学というシステム論的にものをみるやり方でやっているのですが、
総量が少ない場合には、ある人にかかる濃度だけを見ればいいです。
しかしながら総量が非常に膨大にありますと、これは粒子の問題です。


粒子の拡散というのは、非線形という科学になりまして、
われわれの流体力学の計算ではもっとも難しいことになりますが、
核燃料というものは、
砂粒のようなものが、合成樹脂のようなものの中に埋め込まれております。

これがメルトダウンして放出されるとなると、
細かい粒子がたくさん放出されるようになります。
そうしたものが出てまいりますと、どういうことがおこるかというのが今回の稲藁の問題です。
例えば岩手の藤原町(注)では、稲藁5万7千ベクレルパーキログラム、

宮城県の大崎1万7千ベクレルパーキログラム、
南相馬市10万6千パーキログラム、
白河市9万7千パーキログラム、
岩手6万4千パーキログラムということで、
この数値はけして同心円上にはいかない。

どこでどう落ちているかということは、
その時の天候、また例えばその物質が水を吸い上げたかどうか、にかかります。

今回の場合も、私は南相馬に毎週行っています。
東大のアイソトープセンターは現在までに7回の除染を行っていますが、
南相馬に最初にいったときには1台のNaIカウンターしかありません。
農林省が通達を出した3月19日には、
食料も水もガソリンもつきようとして、

南相馬市長が痛切な訴えをWEBに流したのは広く知られているところであります。

そのような中で通達1枚を出しても誰も見ることができないし、誰も知ることができません。
稲藁がそのような危険な状態にあるということは、まったく農家は認識されていない。
農家は飼料を外国から買って、何十万という負担を負って、
さらに牛にやる水は実際に自分たちが飲む地下水にその日から代えています。

そうするとわれわれが何をやらなければいけないのかというと、
まず汚染地で徹底的な測定ができるように保障しなければいけません。

われわれが5月下旬に行ったときに1台しか南相馬になかったというけれど、
実際には米軍から20台の個人線量計が来ていました。
しかしその英文の解説書を市役所の教育委員会で分からなくて、
われわれが行って、教えてあげて実際に使いだして
はじめて20個での測定ができるようになった。
それが現地の状況です。

それから先程から食品検査と言われていますが、
ゲルマニウムカウンターというのではなしに、
今日ではもっとイメージングベースの測定器が、はるかにたくさん半導体で開発されています。
なぜ政府はそれを全面的に応用してやろうとして、全国に作るためにお金を使わないのか。
3カ月経ってそのようなことが全く行われていないことに私は満身の怒りを表明します。

第二番目です。
私の専門は、
小渕総理のときから内閣の抗体薬品の責任者でして今日では最先端研究支援ということで、
30億円をかけて、抗体医薬品にアイソトープをつけて癌の治療をやる、
すなわち
人間の身体の中にアイソトープを打ち込むのが私の仕事ですから、

内部被曝問題に関して、一番必死に研究しております。

そこで内部被曝がどのように起きるかということを説明させていただきます。
内部被曝の一番大きな問題は癌です。
癌がなぜ起きるかというと、DNAの切断を行います。
ただしご存知のように、DNAというのは二重らせんですから、
二重のときは非常に安定的です。

それが細胞分裂するときは、二重らせんが1本になって2倍になり、4本になります。
この過程のところがもの凄く危険です。
そのために妊婦の胎児、それから幼い子ども、成長期の増殖の盛んな細胞に対しては、
放射線障害は非常な危険性を持ちます。

さらに大人においても、増殖の盛んな細胞、
例えば放射性物質を与えると、
髪の毛に影響したり、貧血になったり、それから腸管上皮に影響しますが、
これらはいずれも増殖の盛んな細胞でして、
そういうところが放射線障害のイロハになります。

それで私たちが内部に与えた場合のことで知っている事例を挙げます。
これは実際には一つの遺伝子の変異では癌はおこりません。

最初の放射線のヒットが起こったあとにもう一個の別の要因で、癌への変異が起こるということ、
これはドライバーミューテーションとか、
パッセンジャーミューテーションとか、
細かいことになりますが、
それは参考の文献をつけてありますので、
後で、チェルノブイリの場合や、セシウムの場合を挙げていますので、それを見ていただきますが、
まず一番有名なのはα線です。

プルトニウムを飲んでも大丈夫という東大教授がいると聞いて、私はびっくりしましたが、
α線は最も危険な物質であります。
それはトロトラスト肝障害というところで、私ども肝臓医は、すごくよく知っております。

要するに内部被曝というのは、さきほどから何ミリシーベルトという形で言われていますが、
そういうのは全く意味がありません。

I131(ヨウ素131)は甲状腺に集まります。
トロトラストは肝臓に集まります。
セシウムは尿管上皮、膀胱に集まります。

これらの体内の集積点をみなければ全身をいくらホールボディスキャンしても、
まったく意味がありません。

トロトラストの場合、これは造影剤でして、
1890年からドイツで用いられ、1930年頃から日本でも用いられましたが、
その後、20から30年経つと
肝臓がんが25%から30%起こるということが分かってまいりました。
最初のが出て来るまで20年というのが何故かと言うと、

トロトラストはα線核種なのですが、α線は近隣の細胞を障害します。
そのときに一番やられるのは、P53という遺伝子です。

われわれは今、ゲノム科学ということで人の遺伝子の配列を知っていますが、
一人の人間と別の人間はだいたい三百万箇所違います。

ですから人間を同じとして扱うような処理は今日ではまったく意味がありません。
いわゆるパーソナライズドメディスンと言われるようなやり方で、
放射線の内部障害を見るときにも、
どの遺伝子がやられて、どのような変化が起こっているかということをみることが、

原則的な考え方として大事です。

トロトラストの場合は、第一の段階でP53の遺伝子がやられて、
それに続く第二、第三の変異が起こるのが20年から30年かかり、
そこで肝臓癌や白血病が起こってくることが証明されています。

次にヨウ素131、ご存知のように甲状腺に集まりますが、
成長期の集積がもっとも特徴的であり、小児に起こります。
しかしながら1991年に最初、ウクライナの学者が甲状腺癌が多発しているというときに、

日本やアメリカの学者は、ネイチャーに、これは因果関係が分からないということを投稿しております。
なぜかというと
1986年以前のデータがないから統計学的に有意だということが言えないということです。


しかし統計学的に有意だということが分かったのは、20年後です。

20年後に何が分かったかというと、86年から起こったピークが消えたために、
過去のデータがなくても因果関係があるということがエビデンスになった。
ですから疫学的な証明というのは非常に難しくて、

全部の症例が終わるまでだいたい証明できないです。

ですから今、
われわれに求められている子どもを守るという観点からはまったく違った方法が求められます。
そこで今、行われているのは国立のバイオアッセ―研究センターという化学物質の効果を見る、

福島昭治先生という方がチェルノブイリの尿路系に集まるものを検討されていまして、
福島先生たちが、ウクライナの医師と相談して500例以上のある症例を集めています。

前立腺肥大のときに手術をしますと膀胱もとれてきます。
これを見まして検索したところ、
高濃度の汚染地区、尿中に6ベクレルパーリットルと微量ですが、
その地域ではP53の変異が非常に増えていて、しかも増殖性の前癌状態、
われわれからみますと、
P38というMAPキナーゼと、NFカッパーBというシグナルが活性化されているのですが、
それによる増殖性の膀胱炎というのが必発性でありまして、
かなりの率で上皮内の癌ができているということが、報告されています。

それでこの量に愕然といたしましたのは、
福島の母親の母乳から2から13ベクレル、7名から検出されているというが
すでに報告されていることであります。
われわれアイソトープ総合センターでは、
現在まで毎週だいたい4人ぐらいの所員を派遣しまして、
南相馬市の除染に協力しております。

南相馬でも起こっていることはまったくそうでして、
20キロ、30キロという分け方はぜんぜん意味が無くて、
幼稚園ごとに測っていかないと全然ダメです。
それで現在、
20キロから30キロ圏にバスをたてて、1700人の子どもが行っていますが、
実際には南相馬で中心地区は海側で、学校の7割は比較的線量は低いです。

ところが30キロ以遠の飯館村に近い方の学校に
スクールバスで毎日100万円かけて、子どもが強制的に移動させられています。
このような事態は一刻も早くやめさせてください。
今、一番その障害になっているのは、強制避難でないと補償しないということ。
参議院のこの前の委員会で
当時の東電の清水社長と海江田経済産業大臣がそのような答弁を行っていますが、
これは分けて下さい。
補償問題と線引の問題と、子どもの問題は、ただちに分けて下さい。
子どもを守るために全力を尽くすことをぜひお願いします。


それからもう一つは現地でやっていて思いますが、
緊急避難的除染と恒久的除染をはっきりわけていただきたい。
緊急避難的除染をわれわれもかなりやっております。
例えば図表にでています滑り台の下、ここは小さい子どもが手をつくところですが、
滑り台から雨水が落ちて来ると毎回ここに濃縮します。
右側と左側にずれがあって、片側に集まっていますと、
平均線量1マイクロのところですと、10マイクロの線量が出てきます。
こういうところの除染は緊急にどんどんやらなくてはなりません。

またコケが生えているような雨どいの下、
これも実際に子どもが手をついたりしているところなのですが、
そういうところは、高圧洗浄機を持って行ってコケをはらうと
2マイクロシーベルトが0.5マイクロシーベルトにまでなります。

だけれども、0.5マイクロシーベルト以下にするのは非常に難しいです。

それは建物すべて、樹木すべて、地域すべてが汚染されていますと、
一か所だけを洗っても全体を下げることは非常に難しいです。

ですから除染を本当にやるときに、
一体どれぐらいの問題がかかり、どれぐらいのコストがかかるかといことを
イタイイタイ病の一例であげますと、
カドミウム汚染地域、だいたい3000ヘクタールなのですが、

そのうち1500ヘクタールまで現在、除染の国費が8000億円投入されています。
もしこの1000倍ということになれば一体どれだけの国費が必要になるのか。


ですから私は4つのことを緊急に提案したいと思います。

第一に国策として、食品、土壌、水を、測定していく。
日本がもっている最新鋭のイメージングなどを用いた機器を使って、
半導体のイメージング化は簡単です。
イメージング化して流れ作業にしていくという意味での最新鋭の機器を投入して、
抜本的に改善してください。
これは今の日本の科学技術でまったく可能です。

二番目。
緊急に子どもの被曝を減少させるために、新しい法律を制定してください。
私の現在やっていることはすべて法律違反です。
現在の障害防止法では、核施設で扱える放射線量、核種などは決められています。
東大の27のいろいろなセンターを動員して南相馬の支援を行っていますが、
多くの施設はセシウム使用権限など得ていません。

車で運搬するのも違反です。
しかしお母さんや先生たちに高線量のものを渡してくるわけにはいきませんから、
今の東大の除染では、すべてのものをドラム缶に詰めて東京にもって帰ってきています。
受け入れも法律違反、すべて法律違反です。
このような状態を放置しているのは国会の責任であります。

全国の国立大学のアイソトープセンターには、
ゲルマニウムをはじめ最新鋭の機種を持っているところはたくさんあります。
そういうところが手足を縛られたままで、
どうやって、国民の総力をあげて子どもを守れるでしょうか。
これは国会の完全なる怠慢であります。

第三番目、
国策として土壌汚染を除染する技術に、民間の力を結集して下さい。
これは例えば東レとかクリタだとかさまざまな化学メーカー。

千代田テクノルとかアトックスというような放射線除去メーカー、
竹中工務店などは、放射線の除染に対してさまざまなノウハウを持っています。
こういうものを結集して、
ただちに現地に除染研究センターを作って、実際に何十兆円という国費をかかるのを、
今のままだと利権がらみの公共事業になりかねないいう危惧を私は強くもっています。

国の財政事情を考えたら、そんな余裕は一瞬もありません。
どうやって本当に除染をやるか。
七万人の人が自宅を離れて彷徨っているときに国会は一体何をやっているのですか。

以上です。




(なお文中の障害防止法とは、「放射線同位元素等による放射線障害の
防止に関する法律」のことと思われます。)


注 発言の中に、「岩手県藤原町」という呼称があり、配布資料にも
同じように記載されていますが、
岩手県には藤原町はありません。

岩手県宮古市藤原か、岩手県東磐井郡藤沢町の誤りではないかと思われます。






11 de março
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