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feijoada 誕生の背景


ブラジルは、
ヨーロッパ、東欧、アラブ等の各国や、日本など東洋からの移民で成り立っている国であり、
それぞれの移民が持ち込んだ料理で、食生活もなかなかバラエティーに富んでいる。
日常の食生活では、"ブラジルで生まれたブラジル料理" と言える料理は少ない。

そんな中、
各地方の郷土料理もがんばっているが、全国区でのブラジルオリジナル料理キングは、
なんつっても feijoada(フェイジョアーダ)でありましょう。



2015.06.16-01 feijoada 誕生の背景



黒豆と、豚の耳・足、牛干し肉、ブラジル式ソーセージなどの肉類を煮込んだ、こってり系の豆料理。
今日では休日や特別なときのごちそうであるが、
フェイジョアーダのはじまりは、
主にヨーロッパからの移民がアフリカから連れてきた奴隷たちの、涙ぐましい工夫であった。


今でも、歴史の古い大農園などには senzala(センザーラ)と呼ばれる奴隷小屋が残っている。
あるいは、歴史的遺産として意識的に保存されている場所もある。



clickgratis.com.br より
2015.06.16-02 feijoada 誕生の背景



彼らが、どれほど劣悪な環境で雇い主たちに虐げられていたか。

時代もののノヴェーラ(連続テレビ小説)などに登場するセンザーラには、
柱に取り付けられた鉄製の手かせ足かせにつながれて逃げることができないようにされた奴隷たちが、
ぎゅうぎゅう閉じ込められている。

コーヒーやサトウキビなどの大農園で、
朝から晩までくたくたになるまでこき使われる彼らに与えられる食事と言ったら、
主人たちが食べ残したカスや粗末なスープに古くなったパン、みたいなものや、
豆だけを煮込んだ、薄ーくて粗末な feijão(フェイジャォン)。
そんな食事で過酷な重労働、体がもつわけはない。



clickgratis.com.br より
2015.06.16-03 feijoada 誕生の背景



そこで、彼らは主人家族や看守たちの残す食材に着目した。
主人たちは、豚の足や耳、しっぽなどは食べないのである。
調理人として働かされていた奴隷が調理後に残る豚足などを使って調理したのがはじまり、
あるいは、
農業労働者であった奴隷が主人の邸宅から出る生ゴミを集めたのがはじまり、
など、起源には諸説あるが、
とにかく、
豆だけを煮込む feilão(フェイジャォン)に、ゴミであった豚の足耳尾などを入れて煮込んでみた。

これはいい!
コクが出るし、美味しくて、力もつく。

こうして、徐々に徐々に奴隷たちの手によって確立されていったお料理、フェイジョアーダ。

ちなみに、
ブラジルの舞踊格闘技である capoeira(カポエイラ)もまた、奴隷たちによって生み出されたものである。
看守たちにバレないよう、踊っているように見せかけて身体を鍛えていたのがはじまり、という説が一般的。

フェイジョアーダに戻るが、
当時はお金持ちの出すゴミであった豚の足、しっぽ、耳などは、
今ではフェイジョアーダの必需食材として、高価な食材になっている。

豆だけを煮込んだフェイジャォンは、言ってみれば日本のお味噌汁みたいな存在で、
家庭や食堂・レストランでほぼ毎日食べるが、
フェイジョアーダは “特別なごちそう” という感じ。
普通のお味噌汁と、けんちん汁や豚汁、みたいな差。かな?

当時、超過酷な状況下で主人たちが出したゴミの中から豚のかけらを集めていた彼らが、
今のこの逆転現象を見たら、どう思うだろうか。


豚の足やしっぽや耳は、塩漬けされて長期保存ができる状態で売っている。
この塩抜き加減が慣れないとなかなか難しいことや、
脂こってりの食材の処理をすることで台所がベトベトになって面倒なので、
今日では、家庭で作る料理というよりは、レストランで食べる料理、というイメージが強い。



レストランの feijoada(フェイジョアーダ)
2015.06.16-04 feijoada 誕生の背景



足、だの、耳だの、lingüiça(リングイッサ=ブラジルのソーセージ)など、
各土鍋ごとに食材の部位が分けられているので、好みのフェイジョアーダを食すことができる。

みんなそれぞれいろんな “こだわり” や ”好み” があるんだけど、
私は、足もさることながら、コリコリテロ~ンな耳が好き。
でも、
この写真のように部位ごとに分けられている場合は別として、
あの混沌のお鍋の中で、お好みの耳やしっぽを見つけるのはけっこう大変です。



定番の付け合わせと一緒にいただく。
2015.06.16-05 feijoada 誕生の背景



フォークの腹でこのお皿にある食べ物すべてをグチョグチョにつぶしてこねて、
すべてごちゃ混ぜでちょっと粘りのある状態を、うっとりと幸せそーーに食べる。(方が多い)


過酷な労働を強いられていた奴隷たちによって生み出された血と汗と涙の染み込んだお料理は、
今日では人々に愛される特別なごちそうとなり、世界に誇るブラジルの代表料理となっている。


レシピや付け合わせにつきましては、こちら。

Go to feijoada のおいしいレシピ






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