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トリコロール賛否で考える平和の出発点


13日の金曜日。
パリ市内の公共の場所に集う人々を次々に襲った、同時テロ。
このニュースは世界を駆け巡り、我々を震撼させた。

現場にいて無事だった方や目撃した方の証言や携帯に記録された動画が公開されたりして、
徐々に詳しい状況が明らかになってきた。

ポルトガルはじめヨーロッパからの移民が最も多いブラジルには、
フランス移民もたくさんいらっしゃるためフランスに縁故も多く、パリ在住ブラジル人も多い。
今回の同時テロでは、犠牲者も出てしまったし、怪我をして病院に運ばれた方もいらっしゃる。
ご家族たちが次々にパリに向かう様子も、ニュースでリポートされている。



globo.com より
フランス国旗色にライトアップされた、リオの Cristo Redentor(クリスト・ヘデントール)
2015.11.17_01 トリコロール賛否で考える平和の出発点



(一部を除く)世界中で利用されているSNS、facebook では、
プロフィール写真にフランス国旗のトリコロールカラーを重ねて、
「パリ市民の安全と平和を願うプロフィール写真を設定しよう」というキャンペーンを実施。
これに関する賛否の声があちこちで上がっている。

人それぞれ違ったご意見があって当然なのだが、
特に批判意見は偏ったものが多く、今そんなことを主張する必要があるのか?と思う投稿もある。
ブラジルのFBに登場する批判意見に至っては、
(私が見た投稿やシェアに限られるけれども)
2年前にブラジルで起こったライブハウス火災や、
現在も被害が広がっている鉱山採鉱廃棄物ダム決壊事故の犠牲者もたくさんいるのに、
なぜフランスだけ?
といった稚拙なものが多い。

しかし、
様々なご意見を拝見することは、いろいろ考えるきっかけになった。


イギリス在住の日本人医師の方が書かれた、批判意見に対するご批判。
Go to Facebookプロフィールに仏国旗をつけることに問題はあるか

> 善意が暴走するなどといった言葉をよく聞くようになったが、
> それ以前に、あらゆる善意からの行動に対して、あまりにも否定的な社会は、生きづらい社会ではないか。
> 人の善意を善意として汲むこともまた共感の力の一部であろう。
> その力が今の社会で痩せ細っているように思う。

という部分に、共感する。

有名な方がなさる善意の行動に対して “売名行為” と批判するのも、コレではなかろうか。
もしたとえ、”ご自分の人気を上げる” という下心が、実は本音の出発点であったとしても、
困難なことに直面している方々への支援になるなら、よいではないか。
被災者の方々にとってよいことならば、どなたのどんな支援でもよいではないか。
と、日本の震災後の支援活動をする有名人への批判投稿をネットで見て、思っていた。


ちょっと話がそれたが、、、、、


批判的なご意見もあるということを踏まえた上で、
せめて初七日が過ぎるまでは(これはまったく自分の中の勝手な感覚だが)、
私は、facebook のプロフィール写真をトリコロールカラーにしておこうと思う。

だからと言って、
他のテロ事件や爆撃の犠牲となったパリ以外の人々はどうでもいいと思っているわけではなく、
アメリカに加担しようと思っているわけでも、
とりあえず流行に乗っておこうと思っているわけでもない。
今回のテロで亡くなった方々やご遺族へのお悔やみの気持ちと、
不安な日々を送るパリ在住の人々に平穏な日々が戻るように願う気持ちと、
パリに限らず世界が平和であるよう願いを込めて、
この写真に変えた。

他者を傷つけたり、中傷したりする言動でなければ、
FB利用者がどんな方法で “祈り” を表現しようと、しまいと、よいのではないかと思う。
トリコロールカラーに染まったプロフィール写真には、少なくとも悪意はないはずだ。


> 「それぞれの善悪」が激突している中、フランス側へ「安全と平和を願う」という論理は、
> 欧米側に立った主張であるということを踏まえる必要がある。

というライターさんのご意見だが、

Go to Facebook』プロフィールをトリコロールにする前に考えたいこと

そういった側面もあるのかもしれない。

が、欧米の主張のみを尊重し、欧米の平和だけを願うつもりはなく、
ISILに支配されている危険な地域で暮らす人々、
欧米側の空爆によって命を落とした人々、
戦闘の続く祖国を追われたシリア難民、
過激派ではない一般のイスラム教徒たち、
のことを軽視するつもりは、まったくない。
そういった犠牲者や難民、イスラム教徒たちを軽視、蔑視、差別することにつながりかねない、
ISIL の卑劣なテロ行為に怒りを感じている。
しかし、ISILへの空爆でテロがなくなるとは思わない。


移民国家であるブラジルは元々アラブ系移民もたくさん暮らしていらっしゃり、
人口に占める割合は、ヨーロッパ、東欧に次いで大きい。
アラブ料理は、もはやブラジル料理と言ってもよいと思うほど、一般的だ。

そして、
今回のシリア難民の方々に、もっとも多くのビザを発給している国の一つは、ここブラジル。
政府はしょ~もないことばっかりやっているが、
しかしこの国の人々は、懐がでかくて世話好きで人懐こくて温かい。
ここパラナ州でも、たくさんのシリア難民ご家族を受け入れ、
ポルトガル語教室を開くなど、ブラジルで暮らすためのお手伝いをしている。
パラナ州の地方ニュースでは、
州都クリチーバで新生活をはじめたシリア難民の暮らしぶりのリポートを、シリーズで放送している。

その様子を伝える新聞社サイトの一部

Go to Paraná Online “Brasil concede mais vistos de refugiados a sírios que países europeus”
(ブラジルは、シリア難民に、ヨーロッパの国々よりも多くのビザを発給している)

Go to Gazeta do Povo “Curitiba: terra de paz para o recomeço”
(クリチーバ:再スタートのための平和な地)

Go to Gazeta do Povo “Casa de Refugiados recebe imigrantes sírios em Curitiba”
(クリチーバの難民の家はシリア移民を受け入れています)


そういうわけで、
友人や知り合いにアラブ系の方もいるし、
シリア難民の方々については、おそらく日本にいる方よりも現実的・具体的に身近に感じている。


もう1つ、トリコロールカラープロフィール写真を痛烈に批判する記事を見つけた。
FBのボタンをクリックするだけの簡単な機能を使ったキャンペーンには “重要な何か” が欠落しており、
それは “他者への想像力だ”
と結んでいらっしゃる、評論家さんのご意見。

Go to FBプロフ「フランス国旗化」に対する強い違和感

人はそれぞれの人生に、生まれた瞬間からきょうまでずっと築いてきた歴史があり、
環境も背景も経験してきたことも受けた影響もお一人お一人違うのだから、
考え方や感じ方が違うのも当然である。
だから私は、この方がおっしゃっていることも、尊重します。

ただ、私は、この方とは考え方が違う。

“他者への想像力” とは、 上述のような “一人一人が違う” という大前提を尊重し、
無言あるいは無意識のうちにこれを了知して行動することなのではないかと思う。


> いづれの段階で、将来「元のプロフに戻す」というボタンをクリックするだろう。
> そうすればその人物にとって「安全と平和への祈り」は外見上終了するが、
> 今回のテロの犠牲者の家族や恋人や友人にとって、このテロの悲劇と苦痛は、
> これから一生継続される消すことの出来ぬ傷になるのである。
> 「自分の意志で簡単に」仏国旗を消したりつけたりすることができる第三者と、
> 一生涯、心の傷としてこれからの人生を生きていく遺族らの事を想像すると、
> 私は実に「残酷な選択肢」だな、と思う。

と、おっしゃっているが、
犠牲になった方のご遺族や恋人や友だちや、現場で恐怖の体験をなさった方々や、パリ在住の方々が、
世界の facebook 利用者たちがフランス国旗を付けているのをご覧になって、
“こんな残酷なことをしないでほしい” と思われるだろうか。
もしかしたらこんなことはしないでほしいと思う方もいらっしゃるかもしれないが、
勇気づけられる方のほうが多いのではないか。
“第三者” の甘い想像なのか?

>「自分の意志で簡単に」仏国旗を消したりつけたりすることができる第三者と、
> 一生涯、心の傷としてこれからの人生を生きていく遺族ら

は、申し訳ないけれども、違うのは当たり前だ。
それは、“他者への想像力” がないからではない。
人は皆、それぞれがそれぞれの痛みや哀しみを抱えて生きているのだ。
今回のように卑劣なテロ犯罪によってお身内の命を奪われた方の、やりきれない怒りや哀しみは想像を絶する。
しかし、自然災害や事故、ご病気・・・・・・・どんな原因であれ、
心の傷や哀しみの深さや大きさは、比べられるものでも、測れるものでもない。
哀しみは想像できても、ご遺族と亡くなった方とのこれまでの日々は、知りようもない。
そこには、それぞれに特別な、深い想いがあるのだ。
それは、今回のパリのテロ事件犠牲者に限らず、
アラブ諸国やロシア、日本でもブラジルでも、ISILのメンバーであれ、
世界中の人々に言えることだ。
冷たい言い方のように聞こえるかもしれないが、
元々、一生涯、同じ気持ちを共有できるものではない。

その当たり前の “温度差” を承知の上で、
今回の凄惨なテロ事件で亡くなった、ほとんどのFB利用者にとって見ず知らずの犠牲者たちに、
弔意を表したいだけなのだ。
卑劣なテロ犯罪の根絶を願い、世界が平和であるように、祈っているだけなのだ。

少なくとも私はそうだし、そう解釈している。


この方のおっしゃることにことごとく反対意見を申し上げることになってしまうが、
私は、
平和の出発点は “怒り” ではなく、”幸せや笑顔” であると信じている。

そんなのは現実に目をつぶった絵空事、キレイゴト、本当に悲惨な経験をしていないから言えること、
だとおっしゃる方もいるかもしれない。
もしかしたら、そうかもしれない。

それでも、
一人一人が愛し、愛され、愛に満たされていること、
一人一人の笑顔が、
平和の出発点だと私は思う。

マザーテレサさんがノーベル平和賞の授賞式で、列席していた記者に、
「世界平和のために、私たちができることはなんでしょうか?」
と訊かれたとき、
「家に帰ったら、家族を大切にしてください」
と、おっしゃった。

マーティン・ルーサー・キング牧師は、
“闇は、闇で追い払うことはできない。
光だけがそれを可能にする。
憎しみは憎しみで追い払うことはできない。
愛だけがそれを可能にする。”
という名言を残した。


平和の出発点は、こういうことだと、私は思う。


パリだけでなく、ガザ、レバノン、シリア、パキスタン、アフガン、アフリカ諸国………などなど、
罪のない尊い命が次々と犠牲となっている地域と、
世界の平和を祈りつつ。。。。。






17 de novembro de 2015
トリコロール賛否で考える平和の出発点
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