Salve Jorge


Rede Globo 夜9時頃台のノヴェーラ Salve Jorge(サウヴィ・ジョルジ)が、
最終回を迎えた。

この場合の Jorge は São Jorge(サォン・ジョルジ=聖人ゲオルギオス)のことで、
"São Jorge よ、わたくしたちをお守りください"
という意味だと解釈いたした。

2009年の Caminho das índias(カミーニョ・ダス・インヂアス)で、
国際エミー賞を受賞した女流作家、
Glória Perez(グローリア・ペリス)によって書かれたノヴェーラ。
前作の Caminho das índias は、
インドとリオをつなぎ、物語にインド文化やカースト制度がふんだんに盛り込まれていたが、
今回の Salve Jorge では、
トルコとリオが主な舞台となり、トルコに今も残る文化・風習が盛り込まれていた。


Globo 9時台のノヴェーラは問題作が多いが、
今回は、ブラジル発 "世界規模の人身売買" がメインテーマとして取り上げられた。

貧しい家庭の人たちに「海外でいい仕事がある」と話を持ちかけ、
飲食店などの仕事であると騙し、さも本当のように具体的な説明をし、家族も安心させ、
海外で監禁、パスポートを奪い、強制的に売春をさせる人身売買や、
巧みな手口で病院や家から生まれて間もない赤ちゃんを誘拐し、
不妊に悩む海外の裕福な夫婦に養子縁組みを持ちかけ、高額を請求する人身売買。

海外での強制売春と赤子の売買を大きく手がける冷酷なマフィアの女ボスで、
表向きは社会問題や福祉にも貢献する有名実業家である Lívia(リーヴィア)や、
その右腕である手下の Wanda(ヴァンダ)などマフィア一味と、
その犠牲となり後半は復讐(マフィア摘発)に燃えるファヴェーラの娘 Morena(モレーナ)との対立が、
物語の軸となっていた。



主人公 Morena(モレーナ)と運命的に出会った恋人 Théo(テオ)カップルのテーマ曲。
Roberto Carlos - Esse Cara Sou Eu

Rede Globo 年末恒例のホベルト・カルロス・スペシャルより。
中央最前列には、
モレーナ役のナンダ・コスタとテオ役のホドリーゴ・ロンバルヂの姿も見える。




舞台となった、
Rio de Janeiro の Complexo do Alemão(コンプレクソ・ド・アレマォン)地区にある、
大規模 favela(ファヴェーラ=スラム)"Morro do Alemão"(モホ・ド・アレマォン)の人々や、
主人公らが監禁され強制的に売春をさせられたトルコのイスタンブール、
São Jorge(サォン・ジョルジ)が生まれたとされる、
トルコの Capadócia(カパドースィア=カッパドキア)で素朴な生活をする人々など、
様々な土地の様々な人々の様々な物語が複雑に絡み合う。

= Complexo do Alemão(コンプレクソ・ド・アレマォン)=
Rio de janeiro市北部の地区。
治安の最悪なリオの中でもっとも治安の悪い地区として有名。

= Morro do Alemão(モホ・ド・アレマォン)=
その中の大規模ファヴェーラ(スラム)。
急傾斜の丘にびっしり小屋のような家々がひしめく。

= São Jorge(サォン・ジョルジ=ゲオルギオス聖人) =
キリスト教の聖人の一人であり、古代ローマ末期の殉職者。
白馬に乗り、ドラゴンの奇跡の伝説で知られる。

= Capadócia(カパドースィア=カッパドキア)=
世界遺産にも登録されているトルコのカッパドキア。
奇岩群や岩窟教会、岩窟住居など、トルコを訪れる人々の人気観光地域となっている。


このノヴェーラはフィクションであるがその内容は現実を元にしたものであり、
残念ながら、国際的な人身売買は今日も多々起こっていることも伝えられ、
犠牲となった人々の経験談や情報を呼びかけるキャンベーンも連動していた。

取り上げられた人身売買問題も、
舞台となったファヴェーラやトルコのカパドースィアの人々の生活ぶりも、
非常に興味深かった。

が、
ノヴェーラとしては今一つ盛り上がらなかった。

原因の一つは、
マフィアたちに騙され自由を失い家族や恋人と引き裂かれ人生をズタズタにされ、
だけれども、
悪を裁くために得体の知れないマフィア組織に果敢に立ち向かう、
という、
ヒロインとしては文句のない設定なのにも関わらず、
Morena(モレーナ)のキャラクターや言動に、あまり魅力が感じられなかったことだろう。
演じたNanda Costa(ナンダ・コスタ)は、
作家 Glória Perez(グローリア・ペリス)に大抜擢され世間も驚いた若手女優だが、
その演技も、周りのレベルが高すぎるゆえか、少々もの足りないように感じた。

実際、
視聴率も低かったようだ。
悪と闘う主役を心から応援できないノヴェーラは、あまり人気が出ない。

彼女よりも、
Giovanna Antonelli(ジオヴァンナ・アントネーリ)扮する、
ブラジルの国家警察のトップとしてこのマフィアの捜査に日夜尽力する、
美人エリート捜査官 Helô(エロー)こと Heloísa(エロイーザ)や、
Dira Paes(ヂラ・パイス)扮する、
娘が惨い目に遭ったことで居ても立ってもいられない母親の Lucimar(ルシィマール)の、
魅力が際立っていたように思う。



"Salve Jorge" のオープニングテーマ曲(フル)
YouTubeの映像は、実際に流れていたオープニング映像を繰り返している。
Seu Jorge - Alma de Guerreiro






土曜日の最終回再放送とノヴェーラがお休みの日曜日だけ間に挟んで、
20日(月)からは次なる9時頃台のノヴェーラ、
作家 Walcir Carrasco (ヴァウスィール・カハースコ)による、
Amor à Vida(アモール・ア・ヴィーダ)が始まりますのだ。






17 de maio de 2013
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